透析の食事療法は毎日続く。ポイントだけは押さえておこう!

透析の基本は「食事療法にあり」と言えます。
「しっかり食べて、しっかり運動して、しっかり透析をする」。

食べることは大事なのですが、腎臓病(CKD)の際と比較すればたんぱく質の摂取制限は若干緩くなるものの、制限が多くなります。

腎不全保存期において、「現状維持を続けるために」「透析を少しでも遅らせるため」の食事療法でしたが、透析はまた違ってきます。

そのため透析者用の食事レシピ(作り方)は意外と難しいという声を聞きます。
何が「レシピ(作り方)は意外と難しい」「計算が面倒すぎる」と感じてしまうようです。

水分制限のほかに、Na(ナトリウム)、K(カリウム)、P(リン)、Ca(カルシウム)といったミネラルものまで、1日あたりの摂取量を意識しなければならなくなるからです。

これらミネラルも聞いたことがあるものばかりではないでしょうか?

健康な人はふつうに摂っている栄養素であっても、透析者が同じように摂っていれば体内で毒になって溜まっていったり、過剰摂取で体に異常を来し最悪命に関わることもあるからです。

例えば、野菜や果物などに多く含まれるミネラルの一種であるK(カリウム)。
血圧の調整や筋肉の収縮の調整をしてくれる、体にとって重要な働きをしてくれますが、過剰な摂取によって「高カリウム血症」に陥り、しびれや不整脈といった症状が現れます。最悪、重症化になると心停止に至る恐れもあります。

このように、「難しい」「面倒すぎる」などと言う前に、まずはミネラルの働きを知ることから始めましょう。そして体内ではどのような役割を知ることが先決です。ポイントがあります!

食品に何グラムのK(カリウム)、P(リン)が含まれているかなどをすべて知ることは、正直言って難しいですし、二の次です。

多く含有しているものを、自分が好んで食べるような食材について「大体何グラムあるか?」の程度でよく、身構えてしまうと食事に喉が通らない、食欲が出てこなくなってしまいます。

このことは透析者のみならず、食事を作っているご家族であっても同じです。

まあ、忙しい世の中です。ふだんの食事のほうも時間短縮や便利さを求めて、外食やコンビニを使う機会が多々あると思います。

透析者は外食時の飲食は特に注意が必要ですし、コンビニ食も同様です。
俗に塩分が多いと言われ、たんぱく質や塩分量などを意識しながら食べる・・・ということになります。

食品の情報の開示ほとんどは法規に則って行ってはいますが、販売者(製造者)の任意のものもあり、限度があります(例えば冷凍食品の場合、添加物の「すべて」をパッケージに表示してしまえば、キリが無い)。

土日のような非透析日に飲み過ぎ・食べすぎた結果、ドライウエイト(基礎体重)の3~5%超となって体重を増やしてしまい、体調を崩してしまったり、透析時間内に除水ができないということになってしまいます。

冷凍食品や加工品を使うのには、時間短縮や便利さを求めるからなのですが、手料理をする人もいるでしょう。

昨今腎臓病(CKD)の人が増えてきているなかで、メーカがこぞって「減塩しょうゆ」や「減塩味噌」などを製造・発売してきています。

ふつうのお店でも棚に並べられているのがおわかりかと思います。
これら商品を上手に使うことが減塩のコツにもなります。

それから少々値は張りますが、食事の際に使ってみたい、利用したいのが「透析食」です。
例えば、ご飯のほうですが、腎臓病食と同様「低たんぱく食」がベースになっています。

ちなみに腎臓病ステージや透析導入前と比較すると、たんぱく質の制限は緩くなるものの、もっとも欲しいのはエネルギーの維持のほうです。

さもないと筋肉量が落ちたり、痩せてきたりするからです。ドライウエイト(基礎体重)よりも低いのもよろしくありません。

片やほかのお料理(おかず)のメニューも少しずつ増えてきて美味しくなってきているのが分かります。

パッケージの裏面を見れば、塩分量(≠ナトリウム)などが一目でわかるようになっているので、摂取量を計算することができます。

「透析食 購入」等のキーワードで探してみてください。Amazonや楽天、腎臓病食・透析食専門のサイトで購入することができます。

先述しましたが、水分制限のほか、Na(ナトリウム)、K(カリウム)、P(リン)、Ca(カルシウム)といったミネラルについて、1日あたりの摂取量を意識しながら食べていかなければならないとお話ししました。

ここからは順番に簡単に説明していきます。

いずれにしてもどうしても体に溜まっていくもの。
「あなたが、自分自身で食事管理しなければならないもの」であることを認識しておいてください。

① 水分制限、塩分・カリウム摂取制限
透析をすると「水分制限」が厳しくなります。実は水分制限が一番つらいことかもしれません。1日500~600cc水分摂取で塩分は1日6g以下を目指します。

塩分のとり過ぎると喉が渇いて、水をたくさん飲んでしまいます。そのため水分が体の中で溜まってしまい浮腫みやや高血圧を起こしやすく心臓にも負担をかけてしまいます。水分⇔塩分は「できるだけ少なく」したほうが良いのです。

「夏場の猛暑・酷暑のような日が連日続いているとき、透析者の熱中症対策はどうしたらよいのか?」
結論は「スポーツドリンクは極力飲まないことに越したことはない」ということです。

透析者の夏場の水分の補給は、健康な人と同じようにしていたのでは、まず体内に水分や老廃物、ミネラル(カリウム、リン・・・等)だけがどんどん溜まっていくばかりです。飲み過ぎて危険域に達してしまうわけです。

スポーツドリンクを避けたとしても、ペットボトル水選びのほうも実は大事なことです。日本の水は軟水ですが輸入されている水には「硬水」に分類されるものがあり、やはりミネラル(マグネシウムやカルシウム)などが極端に高いものもあり、命に危険なものもあります。

スポーツドリンク、ペットボトル水などを見てきましたが、ここで共通しているのは「カリウム」です。

透析者にとってカリウム制限が課されるのは、先述したように最悪「高カリウム血症」に陥ることもあるからです。それだけ危険なのです。ほかにも透析者は生野菜、生果物など生の付くものやお茶などの摂取にも注意が必要です。

野菜を流水にさらすことでカリウムを洗い落す、煮こぼしするといった方法もあります。てっとり早いのは、食べる量を少な目にしたほうがよいでしょう。

② リン・カルシウムの摂取制限
腎臓病(CKD)ではあまり意識していませんでしたが、透析をするとリンの制限が出てきます。リンの値が高い状態は「高リン血症」と言いますが、副甲状腺機能亢進症などを引き起こします。

透析者でもなかなか上手にリンの管理できていないのが、現状です。
なぜなら、料理に便利な加工品や冷凍食品には必ずといって良いほど、リンの化合物が驚くほどに入っています。そうしなければ食品保存や旨味を引き出すことができなくなるためです。

因みにリンが多く含まれている食品をみてみましょう。乳製品やししゃもあたりは、カルシウムとの関連がありますね。魚卵を使った加工品やハムソーセージなどの加工食品では塩分も気になります。

・乳製品・・・牛乳、チーズ、ヨーグルトなど
・加工品・・・ハム、ベーコン、ソーセージなど
・骨ごと食べられる魚・・・ししゃも、煮干し、うなぎ、あなご、しらす干しなど
・魚卵・・・たらこ、いくら、すじこ、など

かといって、加工品や冷凍食品を使わないのも無理があり、料理が面倒なとき、外食する場面があるでしょう。

結局のところ、嫌でもリンは体内に入ってきてしまいます。
透析者にとってリンの存在はとても大きくて免れることはできず、友達になろうにも付き合いにくい存在でもあるのかもしれません。
まずは欠かさず「リン吸着剤」を飲むようにし、極力リン含有量のある食材は避けてリン値を抑えることが大事になってきます。

また透析者はカルシウムの制限もあります。リンとは兄弟姉妹のような存在です。透析をすることで骨がもろくなるからカルシウムをと摂りたいという悩みがあります。
現在ではリンの摂取を抑えながらカルシウムの摂取を上げるような薬も出ていますが、更なる進化に期待したいところです。

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