コンビニ弁当・外食はリンが宝庫?便利だけど【毎日は危険】

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コンビニ弁当・外食はリンが豊富!

 

 

リン(P)の働き知ってる?透析者の過剰摂取は【リスク大】」では、1日の摂取量や耐容上限量、リン(P)含有量が多い食品を挙げました。

今回は透析中、コンビニ食や外食でどんな付き合い方をすればよい?ということで、おなじくリン(P)をとりあげてみました。

健康な人もふくめて知らず知らずに無意識にリン(P)を摂っているのが現状です。
なぜなら、日常に出回っている食品(加工品や冷凍品)によく使われているからです。

 

・コンビニ弁当、ファーストフード店など外食、加工食品はリン(P)が宝庫
・できる限り、コンビニ弁当、外食も加工食品などを食べないようにしたほうがよいのだが、
 しかし避けることはできない
・透析者にとってできることは、だいたいで良いのでリン(P)を把握し、
きちんと食事を摂って、
 リン吸着剤はきちんと飲むこと
目次

コンビニ弁当はリンの宝庫?


「盲点!コンビニ弁当はリンの宝庫!?」。

 

びっくりましたか・・・いや、これ事実なのです。

 

身近な例をあげますね。

コンビニ弁当でもっともな典型例「のり弁」はどうでしょうか?
安くておいしい、お気軽な価格で買えますね。お財布にも優しいです。

 

弁当の中身と言うと、ごはん、かまぼこ、揚げちくわ、コロッケ、ごぼう炒め、漬物、…。
特に練り物(かまぼこ、ちくわ)、ウインナー、ハムやソーセージ等々。

美味しそうです。そこにお茶を加えれば・・・。それだけでもおなかを満たしてくれますね。

 

そこで質問しますが、例えばソーセージ。

あの「プリっ」とした食感であるソーセージって、本来のものでしょうか?

 

「あっ、違います!」

これは、「リン酸塩※」という食品添加物を入れることによって肉の水分を保ち、食感や風味、色調を高めてあのプリッとした食感を再現できるようになるのです。

 

※食品表示法の例外があり「一括表示」にあたるものです(例外規定ではありますが、原則通り食品添加物を『物質名』で食品に表示することもできます)。



【一括名で表示できる食品添加物の例:】

ハムやソーセージを例に⇒結着補強剤としてのリン酸塩、保存目的でのpH調整剤(フマル酸)、肉と脂肪の乳化を助け、品質を安定させるために乳化剤(カゼインNa)などが使われています。

 

「リン酸塩」だけでも実は20種以上にも及びますが、食品衛生法によって定められています。
その安全性の認められたものだけが食品添加物として使われています。

ちなみに厚生労働省の摂取量調査によれば、「リン酸塩」からのリンの推定一日摂取量は、200~300(mg)程度といわれています。

 

ファストフードも王道。気軽に立ち寄れる外食でも!

リン。ファーストフード、外食でも注意したい

何もコンビニ弁当だけではありません、ひとくくりにされることはできませんが、
ファストフードもまた外食産業での食事でもリン(P)が多く含まれています。

 

 

近くにお店があって、気軽に立ち寄れて、お手軽に美味しくいただくことができます。

しかし残念ながら、あなたがオーガニックな食事を希望し行かない、食事でもしない限り、どうしても加工品や冷凍品を口にしてしまっています(口にしないことの方が限界であり、無理なのです。できる限り・・・です)。

 

現状いやこれからでもそうですが、例え嫌でも、そうせざるを得ないです。

商売といったらそれまでなのですが、コンビニの弁当でも外食でもそうですが、何かしら食品添加物(保存料やpH調整剤など)を使わなければ、長時間店頭に出せなくなったり、短時間で料理を提供することができなくなってしまいます。

 

いくら保冷・冷凍技術が進化しても・・・です。

家の冷蔵庫の中を見てください。加工品や冷凍品とよばれるもの何でもよいので、包装裏を見てみてください!何か聞いたことのないようなものが、書いてありますよね。

 

「リン酸塩」「ポリリン酸」などいった食品添加物を見ることができます。



ほかにもさまざまな添加物が・・・。

 

今一度、どんなものが添加されているのかを確認し、気になる物はWebで調べてみると良いでしょう。

 

透析者、どうリン(P)とつきっていきますか?


透析者は1日に「リン(P)をどれくらい摂ればよいのか?」という指標は出ています。

⇒透析者の場合「リン(P)が700~800(mg/日)」とされており、成人女性並みとされています。

 

 

腎臓病における食事療法では、「低たんぱく食・高カロリー」にすることで腎臓を保護してきました。

低たんぱく食を行っていれば、リン(P)を摂りすぎることではなく、あまり心配することはありませんでした。透析者であっても、低たんぱく食は推奨されます。

参照:「透析【リン値の高い状態】は副甲状腺機能亢進症、血管石灰化に

なぜなら、高たんぱく質な食品にはリン(P)が多く含まれている傾向にあります。

 

現代の食生活においてリン(P)は摂りやすいため、過不足でないばかりでなく、透析者にとっては非常に過剰に摂取しがちになります

そこで、透析者はリン(P)のほうでも摂取の制限が必要になってくるのです。

 

体内で老廃物や水分が溜まるのと一緒でリン(P)も排泄ができなくなってしまいます。

リン(P)は体内に溜まっていけば、血液中のリン濃度が上昇します。濃度が高いままでいると、「高リン血症」の状態になります。

 

 

そして体内のカルシウム(Ca)量の低下や副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌異常、血管の壁から石灰化して動脈硬化が起こりやすくなったりします(詳細は「透析【リン値の高い状態】は副甲状腺機能亢進症、血管石灰化に」参照)。

 

副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌異常や動脈硬化は長らく透析していくなかで生じてくる合併症でもあります。

なお、あまり起こり得ないのですが、リン(P)摂りなさすぎで起きる「低リン血症」というのもあります。

 

 

◆まとめにかえて

私は基本的にはコンビニ弁当を買ったり、外食することはほとんどありません。
「食の楽しみは無いのか!」といったら、もちろんあります。

 

「コンビニ弁当、外食はできるだけ控えなさい!」と言われるのは、添加物のほかウインナーや練り物系など加工品でもなんでも良いですが、「リン(P)が多い」ということではなく、添加物が多く含まれているのはもちろんですが、ナトリウム(Na)こと塩分が多い!ことは、よく聞かされていたからだと思うのです。

 

かれこれ腎臓病食や橙赤色、減塩食に長年行ってきて、すっかり薄味に慣れました(今でもこれからも続けなければならないですが・・・。)

 

コンビニ弁当、外食というものは、本当にオーガニックなものでなければ、自分で味付けを行うことはできないのではないでしょうか。

しょっぱくても食べなくてはならないこともあるでしょうが、でも残しますよね。
塩分のおかげで水分も必然的に多く摂ってしまい、結局は体重を増やす一原因にはなることは明らか。
恐ろしいですね、そのように身体ができているんですよ!

 

そのため、現在でもできるだけ自炊するように心がけています。

できるだけコンビニ弁当や外食にできるだけ避けるにしても、お買い物、食材の購入となるとお店の棚を見渡せば、まあ加工品やら冷凍品だらけです。

 

何一つとしてオーガニックなもの、自然なものっていうのは、実は無いのではないかとも思います。

せいぜい生野菜、生肉、生魚、米など、どのようにして、シンプルに味付けし、美味しく料理するのか?

 

リン(P)との付き合い方といったら、ちょっと小難しい友達のようなものです。

あまり神経質になるのも困ります。食事療法は毎日続けるものから神経質になりすぎると、必ずといっていいほど食事が進まなくなったり、栄養に偏りが出たり、痩せてきたりといったことが起こります。

 

透析者にとってできることは、だいたいのリン(P)を把握し、きちんと食事を摂って、リン吸着剤をきちんと飲むこと。

 

ただ、それだけです。

 

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