今回は「透析時間が辛い!【QOL】=生活の質を高めたい大事な話し」の続きになります。
当時(2010年前後)の透析者の時間の過ごし方について【旧式の過ごし方】と名付けました。
私もそうだったわけですが、透析者はこれまでどおり、雑誌や新聞といった紙媒体を、カセットテープやCD、DVDなどと一緒に携帯プレーヤーを持ち込んでいました。そして透析時間を過ごしていたのです。もちろん寝ている人の姿もありました。
あれからまた時代が経ちましたが、【旧式の過ごし方】は今でも有意義な時間として、活用することはできます。
透析の時間つぶしに「IT・デジタル化」の波!?
透析の時間つぶしにIT・デジタル化の波!?
「何それ、そんなことあるの?」って思われるかもしれませんが、波は確実に来ています。
いや、もう到着したでしょう。
冒頭でもお話ししたように【旧式の過ごし方】があるならば「新式」があるはずです。
今回は【新式の過ごし方】について挙げていきます。
【新式の過ごし方】
【新式の過ごし方】と言っても、もう日常のなかにあるもので、経験しているはずです。もっとも身近かなものはスマートフォーン。仕事やプライベートで使っているのならパソコンも。
私が透析導入した時はノートパソコンこそ持っていませんでした。
しかし、今はノートパソコン1台で済むので、ネットサーフィン&メール、映画鑑賞、ゲームなどをしたりしています。
私はいわゆる「デジモノ」というのが好きな方だとは思っていますが、さすがに「すぐに購入!」という風にはなりません。お給料、財布のことももちろんあります。
「透析時間を有意義に過ごし、有効に活用できないか」を模索しながら、ネットでいろいろ調べたり、家電量販店に足を運んで、実際に触ったり体験してみたりして、本当に納得したものでなければ購入しません。
私の記憶の限り、携帯ラジオ、ラジオ付き携帯テレビ、DVDプレーヤー、ボイスレコーダー、携帯電話(ガラケ)、ノートパソコン、スマートフォン、タブレット・・・。
これだけでも購入履歴があるのです(ワープロは無かったです)。
もちろん新品だけではなく中古もあり、ハードオフやヤフオク、メルカリで購入したものもあります。
私の本格的な「IT・デジタル化」は携帯電話(ガラケ)ではなく、ノートパソコンではないのかなと思います。
昔はほかの透析者と一緒になってTVを見たり、透析が終わるまでずっと寝てるしかなかった。
私は自分が見たくもないTVを「一緒になって見る」ことはまずは耐えられなかった。年齢的には何かしら「仕事に関する勉強」をしておかなければならなかったことは意識していました。
週1日の透析日は息抜きのためにも書籍や雑誌を持ってきたりもしましたが、忘れて持って来ないときは大変困りました(泣)。
スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどは何も世間の人々のためにある、生活様式を変えてきただけではなく、さらに言うならば「IT・デジタル化」によって透析者にも波及し、今その恩恵を受けはじめているわけです。
「しんどいよ、体が」「透析はつらい」・・・、いろいろあります。
テレビやラジオがある。本、雑誌もある。
透析をしていても、その時間を「為になる」「面白い」「楽しい」「笑える」・・・などポジティブに変える。
透析者が抱える悩ましい感情や問題を少しでも解消させ、緩和してくれるのが「IT・デジタル化」されたスマートフォンやタブレットといった端末やノートパソコンなどなのです。
「IT・デジタル化」。
前頭にある「IT」があるだけで全く違った意味に、世界に拡がっていくことに大きな意味持ちます。
確かに、アナログ放送→デジタル放送へ、ワープロ→デスク・ノートパソコンへ、携帯電話→スマートフォンへというふうに「デジタル」の変遷を見ることができます。それら変遷とともに「IT」が付け加えられたのです。
もう一つの「IT化」のお話し。
ここ2、3年話題になっているのが「格安スマホ」や「格安SIM」が注目されていますね。
「格安スマホ」や「格安SIM※」の台頭・普及というのは、透析者のなかには利用している人もいますし、今後購入を検討する方もいるでしょう。
格安スマホでもふつうに使え、格安SIMを利用することにメリット、デメリットは各々あるものの、「キャリア契約の縛りが短いものが多い」、「自分に合った無駄のないプランにできる」というのが大きいのではないのでしょうか。
※格安SIM
格安SIMでよく話題になるのは料金のこともありますが、「Wi-FiとLTEとをどう使い分ける?」という話しになります。
いずれにしても「Wi-FiとLTE(※※)の違いは何か?」といったらこれは「無線通信の種類」の違いです。
※※LTE
LTEは屋外での携帯電話の使用を想定して作られた通信技術です。今や「通信用」の格安SIMもあります。音楽や動画など通信量が多い時は必須でしょう。
ただ、透析時に映画やドラマ、オリジナルコンテンツといった動画を観たい!といった場合ですが、常にモバイルデバイスでインターネット接続といった状況になると、通信制限にひっかかるところか、通信量が相当量になって料金が高くつくことになります。
(少なくとも「メール」や「LINE」「twitter」程度であれば、ほぼ問題ないわけですが・・・。)
そこでこのデメリットを回避するためには、あらかじめ自宅などで料金のかからないWi-Fi下でダウンロードしておくといった方法をとったほうが良いわけです。
そして私も。IT・デジタル化の波に乗れ!(私の経験談)
私自身がはじめてスマートフォンを持ち始めたのが2013年です。携帯電話(ガラケー)からの乗換えでした。
スマートフォンとはいえ、当時は「テザリング」という技術はあったのかもしれませんが、コストが高くつくうえに接続環境も悪かったです。
実際にモバイルルーターを持ち出してりWi-Fi環境を作っていったのが2016年頃です。コストは軒並み下がってきた感もありましたが、接続は不安定でした(泣)
【旧式の過ごし方】と言っていた頃の2010年から、もう何年経ちましたか?
ようやく透析中でもネットが繋がり、ネットサーフォンが、デジタル本が、動画配信が気軽に楽しめるくらいになってきました。
私なりの感触で「ネットは不安定だ」とか「コンテンツ少なすぎ」「(あっても)面白くないといった不満はあって、今日まで来てしまいました。
透析歴が長くなった分「待った感」はありますが、今では充実はしています。
今の私なら、スマートフォンとは別にモバイルルーターを持ち出して、Wi-Fi環境を構築しています。おかげでネットサーフィンやメール、ラインをはじめとして、以下に紹介するようなサービスを楽しみ方ができるようになりました。
主にAmazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)とHulu(フールー)で映画やドラマを観ています。
動画配信サービス(VOD:ビデオ・オン・デマンド)を利用していますね。
音楽はYoutubeとAmazonプライムのAmazon Prime Musicの併用といったところでしょうか。
透析者ですと、アマゾンプライム会員になるとコスパ的に良いし、無料配達もあるので助かると私はおもっています。
いずれにしてもITに繋がった、デジタル端末は絶対に必要です。
あなたの持っているスマートフォンやタブレット、ノートパソコン、ゲーム機器などが、Wi-Fi(またはLTE)対応していれば、さまざまな種類のデバイスで、いろいろなコンテンツを楽しめることになるわけですね。
参照:「透析時間に動画配信サービス(VOD)で映画!【利用中】」
■まとめにかえて
IT・デジタル化の波に乗れ!という話しを進めてきました。
透析者のなかには、病院のルールやスマートフォンやタブレットといった端末は持ち込まない。
動画や音楽、雑誌などのサービスを利用しない、という方もいるでしょう。
「私の生活の範囲内ではいらない」「今もこれからも必要がない」というのも、十分にありだと思います。
あなたの自宅や会社近くに本やCD・DVDを無料で貸し出してくれる図書館を使ってみてもよいでしょう。
そのような方法だってありますし、ここは個人の考え・思うところです。
・図書館から借りてきた本を、その紙質を味わいながらもゆっくりと読み進めても、良いのですよ!
・仕事で疲れていたら、眠ったっていいのですよ!
透析は大変ですが「今日はこう過ごしたい!」ということがあるか、ないかだけでも、全然生き方が違ってくるように思います。
私はずっと今日まで【新式の過ごし方】に【旧式の過ごし方】もミックスして、透析時間を有意義なるように有効に活用し、過ごしています。
《透析導入者、透析者の方へ》
仕事終わってからの透析、お疲れさまです。
・何もしたくない時があります・・・。(いいじゃないですか、そんなときもありますよ!)
・隣の方とはまだお喋りするほどでもないのですが・・・。(無理しなくても良いです。時間かかっても良いです。当たり障りなく位でいいですよ。)
・隣の、目先の透析者の方気になりますか。(現状透析は集団治療です。プライバシーはあって無いようなものです。”慣れ”ていくでしょう。環境が宜しくなければ変えてもらうように相談してもらってはいかがですか?お隣さんは、自分なりに過ごしているのです。)
・透析中は一人で過ごしてしまいます。(スタッフさんと雑談も良いでしょう。でも忙しいですし、ほかの透析者のこともありますから・・・。ひとりTV、ひとりラジオ、ひとり映画、ひとり音楽、ひとり勉強・・・。していても邪魔されませんよ!)
一人でTV、映画、勉強、読書をしているときは座っているときの方が多いと思います。それらに集中しているうえに血圧も下がりやすくなりますので、気をつけてくださいね。