2026年7月26日

更新日: 2026年10月13日

「透析患者なのに、ヨーグルトは食べちゃダメって言われた」。そんな経験はありませんか?
実は食べ方を変えれば、ヨーグルトを楽しみながら腎不全管理ができるのです。20年超透析を行っている私が行き着いたのが「自家製豆乳ヨーグルト」です。市販の牛乳からできる動物性のヨーグルトとは比べものにならないほど腎臓への負担が少なく、作り方もそれほど難しくありません。
この記事では、腎不全管理に役立つ自家製豆乳ヨーグルトの作り方を、透析患者やその家族の方、また「腎臓が少し悪いかも?」と心配な方にも読みやすいようにお伝えします。低リン食を続けるうえで「食べることをあきらめない」ための選択肢として、ぜひ最後まで読んでみてください。
本記事は栄養に関する情報提供が目的です。実際の食事内容は、必ず担当の腎臓内科医・管理栄養士に確認してから取り入れてください。
健康な腎臓は、食事から取り込んだ余分なリン(P)やカリウム(K)を尿として捨ててくれます。ところが腎機能が落ちると、この「捨てる力」が低下します。
血液中のリンが高くなると(高リン血症)、血管の壁にカルシウムと一緒に「石灰」のようなものが沈着し始め、心筋梗塞や動脈硬化のリスクが跳ね上がります。さらに骨がもろくなる「腎性骨症」も引き起こします。2024年に国際腎臓学会(ISN)が改訂したCKD管理ガイドラインでも、高リン血症のコントロールは心血管イベント抑制の重要因子として改めて強調されています。
カリウムが上がりすぎると(高カリウム血症)、心臓の不整脈が起こり、最悪の場合は心停止にも至ります。透析患者にとっては命取りになる合併症であり、透析間隔が空く週末明けは特に注意が必要です。
| 指標 | 目標値・目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 血清リン | 3.5〜6.0 mg/dL | この範囲内を維持することが目標 |
| 1日リン摂取量 | 900 mg以下 | 体重50〜60kg程度の目安 |
| 血清カリウム | 3.5〜5.5 mEq/L | 透析前の値で管理 |
| 1日カリウム摂取量 | 1,500〜2,000 mg | 透析ステージ・病態により個別設定 |
※個人の病態・透析歴・検査値によって異なります。必ず主治医に確認を。
腎臓病の食事管理で知っておきたいのが、リンには「植物性」「動物性」「無機(添加物)」の3種類があり、体への吸収率が全然違うという点です。この違いを理解するだけで、食事の選択眼が大きく変わります。

| リンの種類 | 主な食品・使われ方 | 腸での吸収率 | 腎臓への影響 |
|---|---|---|---|
| 植物性有機リン | 大豆・穀物・野菜など | 約20〜30% | 比較的低い |
| 動物性有機リン | 肉・魚・乳製品・卵 | 40〜80% | やや高い |
| 無機リン(食品添加物) | 加工食品・調整豆乳・ハムなど | 90〜100% | 最も危険 |
大豆に含まれる植物性リンの大部分は「フィチン酸」という物質と結びついており、人間の腸ではほとんど分解できません。だから体に取り込まれる量が少ないのです。
一方で市販の加工食品や調整豆乳に使われる食品添加物(無機リン)は、ほぼ100%吸収されてしまいます。コンビニ食や加工品をよく食べる方は、この無機リンに注意が必要です。一部の加工食品では成分表示に「リン酸塩」「ポリリン酸」などと記載されているケースがありますが、これらが無機リンのサインです。原材料欄を必ず確認する習慣をつけてください。
単純に含まれるリンの量が半分以下。さらに「吸収される割合」を考えると、体に実際に入ってくるリンの量は大幅に少なくなると考えられています。(ただし個人差があり、あくまで計算上の目安です。発酵過程での成分変化もあるため、必ず血液検査値で確認してください)
| 食品(100gあたり) | リン(mg) | カリウム(mg) | 吸収率 | 腎臓への評価 |
|---|---|---|---|---|
| 牛乳由来プレーンヨーグルト | 100〜170 | 100〜204 | 40〜80% | 動物性リンが多く腎負荷が大きい |
| 無調整豆乳(自家製の原料) | 49 | 190 | 約20〜30% | 低リンだがカリウムはやや多め |
| 調整豆乳(市販) | 44 | 170 | 最大100% | 添加物の無機リンが含まれるリスクあり |
| 自家製豆乳ヨーグルト | 〜42 | 〜80 | 約20〜30% | 添加物なし・低リンで最良 |
※リン・カリウム値は文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」を参照。自家製豆乳ヨーグルトの値は浸漬・発酵・水切り後の推定値であり、製造条件により変動します。
調整豆乳(市販)は、調整とあるだけあって無機リンの添加物が含まれているリスクはないわけでもないのですが、ここはわかりません。腎不全管理のためには「無調整豆乳」を自分で作るのが一番安全です。ここが「自家製」にこだわる最大の理由です。
2023〜2025年にかけて発表された複数の研究(Journal of Renal Nutrition 等)では、腸内細菌叢(腸内フローラ)の乱れが、慢性腎臓病(CKD)の進行や尿毒素産生と関係することが示されています。透析患者はもともと腸内環境が乱れやすく、有害な尿毒素(インドキシル硫酸・p-クレジル硫酸など)が増えやすい状態にあります。
豆乳ヨーグルトに含まれる乳酸菌や、大豆由来のオリゴ糖(大豆オリゴ糖)は善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える働きが期待されています。ただし、現時点で「豆乳ヨーグルトが腎機能を改善する」とまでは確立されていないため、あくまで食事管理の一環として、主治医の指導のもと取り入れることが大前提です。
腎不全管理のためには、大豆からの豆乳作りにひと手間かけることが重要です。20年超透析を行っている私が毎回実践している方法を順を追って説明します。ちなみに私が市販の無調整豆乳を飲み始めてから手作りの低リン・低カリウム豆乳に切り替えたのには、振り返れば健康維持していきたい!に行き着くのですが、「より低リン・低カリウムを目指した豆乳を自分で作ることができる」ということを知ったからです。
時系列と言うと、話しは多少行ったり来たりと前後しますが、結論を言うと「コスパ悪いかも!?市販の豆乳を180円/Lとするならば、水に162円もかけて飲んでいた」という話しに行き着きます。
市販の無調整豆乳は、たまに調整豆乳(豆乳飲料も含む)をストックしながら飲み続けていました。が、牛乳も購入していました。整腸対策としてとるためにヨーグルトメーカーを購入し、ヨーグルトを作ってきました。そこに世間では動物性の牛乳ではなく、植物性の豆乳が注目されはじめていました。牛乳の消費量の減少や日本人ならではのお腹ゴロゴロ体質問題も取りあげられていましたね。
こぞってメーカーは「珈琲」「紅茶」「バナナ」「ココア」等といったような様々な味のフレーバーを増やしていくことで弾みをつけ、シェアを獲得しはじめました。遂には、大豆っぽくて美味しくないとされていた豆乳ヨーグルトが再びを目にするようになりました(日本で初めて市販された豆乳ヨーグルトは、1997年に発売された旧ポッカコーポレーションの「ソヤファーム 豆乳で作ったヨーグルト」でした)。私が初めて見たのはマルサンアイ の「豆乳グルト」でした。さすが毎日とはいきませんが、動物性のヨーグルトを食べてきただけだけあって、初めて食べてみての感想は、「どこか緑々しいというのか、大豆の味が残っているヨーグルト」という風に感じました。慣れ親しんでいるヨーグルトの味といい舌感触ではありませんでした。その後も製品改良も行われ、二度目の大胆的CMを知って食べたとき、やっと近づいたかなという実感がしました。こうして、自家製である動物性ヨーグルトからよりリンが少なくなった市販の豆乳ヨーグルトへと切り替えることができたのです。
ところが、物価高で牛乳やヨーグルト、市販の豆乳はあれよあれよと値上がりしていきました。ネットで調べていくうちに、しばらく遊ばせてしまっていたヨーグルトメーカーで「豆乳ヨーグルトを自分で作ることができるのではないか」という疑問が湧いてきました。「豆乳ヨーグルトを自分で作っているという方、いました!豆乳を作らないことには豆乳ヨーグルトが作れないことを知って、豆乳メーカーを購入するに至りました。
配信者が言うに、市販の豆乳はコスパが悪すぎ!と述べていました。計算もしてみました。「市販の豆乳180円/Lとするならば、その9/10は単なる水でしかないのだと」。すっかり腰を抜かしてしまいましたね。単純な話し「水1Lに162円も払っていた」としか言いようがなく、同じ豆乳を飲むのなら、自分で美味しい水を選んだり、大豆を選んだ方が安上がりだというのです。この時点でコスパが悪い!豆乳メーカーで元を取ろうと思ったのです。
大豆にはカリウムがたっぷり含まれています。でも、カリウムは水に溶けやすい性質があるので、水に十分浸けることで大豆の外へ出ていきます。この「水に浸けて捨てる」作業をするだけで、豆乳に含まれるカリウムとリンを減らせます。研究によると、十分な浸漬と水の交換でカリウムは30〜50%程度低減できると報告されています(個人の大豆品種・水温・時間により差があります)。
乾燥大豆の4〜5倍以上の浄水(ろ過水または精製水)に大豆を入れます。常温なら最低12時間、夏場は冷蔵庫で24時間浸けます。このとき水道水でも構いませんが、塩素が気になる方は浄水器の水を使うと安心です。途中で水を1〜2回替えるとさらにカリウムの抜けが良くなります。
この戻し汁にカリウムやリンが溶け出しているので、絶対に豆乳メーカーに使わないこと。全量を捨てるのがルールです。大豆は流水で軽くすすぎます。「もったいない」と感じるかもしれませんが、ここをケチるとミネラル低減の効果がほぼ消えてしまいます。
洗った大豆と新しい浄水を豆乳メーカーの容器に入れ、通常の豆乳製造プログラムで運転します。「浸漬水を捨てる→新しい水で抽出」という流れが低ミネラル豆乳を作るカギです。豆乳メーカーは現在1万円以内の製品も多く、初期投資のハードルは下がっています。
出来上がった豆乳を、目の細かい濾し布やコーヒーフィルターで丁寧に濾します。おから(繊維質の残り)を除くことで口あたりが滑らかになり、不溶性の成分も取り除けます。濾し布は使用後に必ず洗って乾燥させ、雑菌の繁殖を防ぎましょう。
私は豆乳だけでなく、アーモンドを少量加えたアーモンド入り自家製豆乳も腎不全管理の食事に取り入れています。アーモンド風味の豆乳ができますよ。アーモンドにはリンが多めなので量に注意が必要ですが、風味が増してコクが出ます。豆乳を出しているメーカーは概ね2社程度と認識していますが、様々な味のフレーバーが出ています。ぜひ、試してみたいです。いずれにしても、管理栄養士と相談しながら少量から試してみてください。

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腎不全が進むと体の免疫機能が低下していることがあります。雑菌が混ざった食品を食べると、健康な人よりも重篤な感染症になりやすいです。容器や計量器などの殺菌は絶対に省略しないでください。特に自家製の発酵食品は、市販品と違って製造環境の管理が自己責任になります。手間に感じるかもしれませんが、感染予防のためのひと手間が腎臓病・透析患者の命を守ることにつながります。
ヨーグルトメーカーの容器に少量の水を入れ、スプーンを立てて蓋を軽くのせ、電子レンジ500〜600Wで約1分30秒加熱します。発生する高温の蒸気で内部全体を殺菌します。加熱後は内部を布で拭かず、水滴を軽く振り切るだけにしてください(拭くと空気中の菌が付く)。容器の素材によっては電子レンジ非対応のものもあるため、取扱説明書を必ず確認してください。
冷ました自家製豆乳(20〜25℃くらい)を容器に注ぎます。種菌として市販のプレーン豆乳ヨーグルト100g(豆乳700〜800mLに対して)か、市販の粉末スターター1包を加えます。殺菌済みのスプーンで底からしっかり混ぜて均一にしましょう。混ぜ方が甘いと固まりムラが出ます。スターターは牛乳ヨーグルト由来のものでも使えますが、豆乳専用スターターの方が固まりやすい場合があります。
蓋をしてヨーグルトメーカーにセット。使う種菌の種類で温度と時間を変えます。

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| 種菌の種類 | 発酵温度 | 発酵時間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 一般的な豆乳ヨーグルトスターター | 40〜42℃ | 7〜9時間 | やや酸味あり・固まりやすい |
| カスピ海ヨーグルト(中温菌) | 25℃ | 24時間 | まろやか・とろっとした食感 |
| R-1など市販ヨーグルトを種菌に | 40〜42℃ | 8〜10時間 | 固まりにくいことあり・要確認 |
発酵が終わったら豆腐状に固まっているか確認し、すぐ冷蔵庫へ移して数時間以上冷やします。急冷で発酵を止め、食感が締まって滑らかになります。
発酵後にヨーグルトの表面に浮いてくる透明な液体(ホエイ状)には、水溶性のカリウムや一部のミネラルが溶け込んでいます。腎不全管理の観点から、この上澄みはスプーンで取り除くことをおすすめします。
より徹底的にミネラルを減らしたい場合は、コーヒードリッパー等で水切りして「ギリシャ風豆乳ヨーグルト」に仕上げると、さらに腎不全管理の食事として安心です。水切り後のヨーグルトはクリームチーズのようなコクが出て、そのまま食べるだけでなく料理への応用もできます。
完成した豆乳ヨーグルトは、冷蔵庫で3〜5日以内に食べ切るのが基本です。次回以降は完成した豆乳ヨーグルトの一部(約100g)を種菌として再利用できます(継ぎ足し培養)。ただし、継ぎ足し培養を繰り返すうちに雑菌が混入しやすくなるため、5〜6回使ったら市販スターターでリセットすることをおすすめします。また、酸味が強くなりすぎたり、色や臭いが変であれば、迷わず廃棄してください。
なぜ「生の果物」ではなく「缶詰」なのか
自家製豆乳ヨーグルトは無添加でプレーンなので、大豆の青臭みや酸味が気になることがあります。ここで活躍するのが缶詰の果物です。
生の果物はカリウムが豊富で、腎不全管理の観点からは大量摂取が難しいものがほとんどです。ところが缶詰の製造過程で加熱されるとき、カリウムなどのミネラルがシロップ(缶の液体)側に溶け出し、果肉そのものに含まれるカリウムが約50%程度減少します。これは茹でこぼしと同じ原理で、水溶性のカリウムが液体に移行します。
カリウム低減の恩恵を得るには、さらに缶詰のシロップを完全に切って、果肉だけ使うことが絶対条件です。シロップにはカリウム・リン・大量の糖分が溶け込んでいるからです。シロップを少しでも混ぜると、ミネラル低減効果がほぼゼロになります。糖尿病の合併がある透析患者は、糖質管理の面でもシロップカットは必須です。
以下は日本食品標準成分表2020年版(八訂)に基づいたデータです。
| 果物 | 形態 | カリウム(mg/100g) | リン(mg/100g) | 腎臓への評価 |
|---|---|---|---|---|
| 温州みかん | 生 | 150〜191 | 20 | 生は避ける |
| 温州みかん缶 | 缶詰・果肉のみ | 75〜142 | 13〜20 | シロップを切れば可 |
| 桃(もも) | 生 | 180〜383 | 18〜38 | 生は推奨しない |
| 白桃缶 | 缶詰・果肉のみ | 80 | 9 | 最もおすすめ |
| 洋なし | 生 | 140 | 11〜13 | 生はカリウムに注意 |
| 洋なし | 缶詰・果肉のみ | 55 | 5 | 缶詰化効果が顕著 |
| パインアップル | 生 | 150〜309 | 9〜18 | 生は要管理 |
| パイン缶 | 缶詰・果肉のみ | 67〜83 | 9〜39 | 製法差に注意・少量から |
※カリウム・リン値は日本食品標準成分表2020年版(八訂)および果物ナビ(kudamononavi.com)参照。品種・メーカーにより差があります。
白桃缶(白肉種)と洋なし缶は特に優秀。果肉のカリウムが缶詰化によって大幅に減り、リンも非常に少ないです。腎不全管理を行いながら甘い果物を楽しみたい方に最もおすすめです。
パイン缶はブランドや製法によってリン値にかなりばらつきがあるので、少量から試して血液検査の数値を確認しながら使うのが安全です。また、みかん缶も品種や製造元によってカリウムの残存量に差が出やすいため、初めて使う商品は少量(30〜40g)からスタートし、2週間後の血液検査で影響を確認するのがおすすめです。
どんなに腎臓に優しい食品でも、食べすぎれば腎臓への負担になります。
腎臓病患者における豆乳ヨーグルト(代替食品含む)の1日の目安量は、「おおむね90g前後」です。この量を守ることで、大豆のタンパク質や腸内環境を整える大豆オリゴ糖を安全に補いながら、1日の総リン・総カリウムの許容上限を超えるリスクを抑えられます。
なお、タンパク質の摂取量も重要な管理指標です。透析患者の場合、透析による喪失分を補う意味でタンパク質は「むしろ適切量が必要」という考え方(日本透析医学会 2023年ガイドライン:0.9〜1.2 g/kg標準体重/日)が主流です。豆乳ヨーグルト90gに含まれるタンパク質は約3〜4gと少量のため、過剰になる心配はほとんどありませんが、他のタンパク源との合計量を管理栄養士と一緒に確認することが安心です。

食事管理で必ず押さえる4つのポイント
腎不全の進み具合(保存期CKDステージ3〜5、あるいは透析期)によって、タンパク質・塩分・カリウム・リンの制限量は一人ひとり個別に設定されます。
| ステージ | eGFR目安 | 食事管理の主な焦点 | 豆乳ヨーグルト摂取 |
|---|---|---|---|
| CKDステージ3a・3b | 30〜59 | 塩分・タンパク質の軽〜中等度制限開始 | 医師確認のうえ可(少量から) |
| CKDステージ4 | 15〜29 | カリウム・リン管理も強化 | 90g以内・血液検査で確認 |
| CKDステージ5(透析前) | 15未満 | 全ミネラルの厳格管理 | 90g以内・必ず主治医と相談 |
| 透析期(血液透析) | 測定不可 | 透析間隔に合わせた摂取量管理 | 90g前後・ホエイ(上澄み)は 捨てて使用 |
自家製豆乳ヨーグルトを日常に取り入れる前に、必ず担当医師や管理栄養士に直近の血液検査データを見せて、摂取量や頻度について個別の指導を受けてください。この「個別確認」が、安全に腎不全管理を続けるための一番大切な習慣です。
20年超透析を行っている私の経験から言えば、透析と同様で、食事管理も「制限」よりかは「ルーティン」として考え、捉えたたほうが長続きします。豆乳を仕込む日、発酵させる日、食べる日、と週に1〜2サイクルのリズムを作ってしまえば、意識しなくても自然に続けられるからです。
また、一緒に暮らす家族にも豆乳ヨーグルトの良さを理解してもらうと、サポートが得やすくなります。透析患者だけが「別メニュー」を食べるのではなく、家族も一緒においしく食べられる食卓をつくることが、腎不全管理の長期的な成功につながります。
私が20年超透析を行ってきた経験から言えば、腎臓病からはじまり透析期(血液透析)の食事管理を「我慢だけ」では長続きしません。おいしく・楽しく・安全に食べ続けられる選択肢を見つけることが、長いお付き合いをするうえで大切です。
自家製豆乳ヨーグルト+缶詰フルーツ(シロップ抜き)の組み合わせは、その意味で私の食卓の「定番」です。市販のヨーグルトを毎日食べるよりも、リンの実効的な摂取量を大幅に減らしながら、発酵食品の恩恵も受けられる。自家製豆乳ヨーグルトは試してみる価値は十分あると思っています。
自家製豆乳ヨーグルトの作り方は、一度覚えてしまえばルーティンになります。豆乳メーカーもヨーグルトメーカーも、今は1万円以内で揃えられるものが多いです。まずは一度、試してみてください。そして必ず次の血液検査で血清リン・血清カリウムの変化を確認する。この「作って→食べて→検査で確認する」サイクルを回すことが、安全で長続きする低リン食の秘訣です。