【透析患者のワクチン接種】不安ですか?感染症対策と安心のコツ

2025年5月17日

【透析患者のワクチン接種】不安ですか?感染症対策と安心のコツ
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更新日: 2026年7月30日

【透析患者のワクチン接種】不安ですか?感染症対策と安心のコツ
「透析患者のワクチン接種ってどうなんだろう?」と日々感じている方も多いのではないでしょうか。少しでも皆さんの不安が軽くなり、「よし、ちゃんと考えてみよう」と思えるきっかけになればと思います。

透析患者にとってワクチン接種が特に重要なワケ

「なぜ私たち透析患者にとってワクチン接種が大事なのか!」そこからお話しします。ぶっちゃけ日々透析では穿刺しているわけで、「面倒だし、注射は痛いし、できれば避けたい」って気持ちにはなりますよね。私でさえもそう思うこと、あります(笑)。でも、ちょっとだけ、私たちの体の状況を考えてみましょう。

透析をしていると、どうしても体の防御システム、=「免疫力」が健康な人より少し弱くなってしまうことがあるんです。これはもう、透析治療の性質上、ある程度は仕方ない部分なのです。腎臓の機能が低下している影響もありますし、透析自体が体に負担をかけることもあります。そうなると、風邪やインフルエンザ、肺炎、そして世界を変えた新型コロナウイルスといった感染症にかかりやすくなってしまうのです。

で、問題はここから!単にかかりやすいだけじゃなくて、かかった後に「重症化」しやすいっていうリスクも、健常者以上に私たちは抱えているわけです。透析患者は、心臓や血管に負担がかかっていることが多いですし、糖尿病などの合併症を持っている方も少なくありません。感染症は慢性透析患者の死因の第1位(日本透析医学会 2024年統計調査)でもあります。考えただけでも怖いです。

そこで登場するのが「ワクチン」の接種ということになります。ワクチンは、いわば感染症に対する「予行演習」みたいなもの。体に病原体の情報を教えて、「こういう敵が来たら、こうやって戦うんだぞ!」って、免疫システムに事前にトレーニングさせてきます。だから、実際に本物のウイルスや細菌が侵入してきたときに、体が素早く、そして効果的に対抗できるようになる。感染そのものを防いだり、たとえ感染しても症状を軽く抑えたり、そして何より「重症化」を防ぐ効果が期待できるわけです。

私自身、透析を始めたばかりの頃は、感染症に対する意識が今ほど高くありませんでした。ですが、周りの透析仲間で感染症で入院するのを見たり聞いたりするうちに、「これはちゃんと対策しないとマズいな」と痛感しました。

振り返れば20年超透析を行っている私の歴史のなかで、インフルエンザは毎年のことですが、感染症の流行を何度も経験してきました。下の表はその主なものです。

▼ 私が透析患者として経験してきた主な感染症の流行

感染症名発生時期日本での発生原因ウイルス主な発生地域日本の感染者数日本の死亡者数特徴
スペイン・インフルエンザ1918年〜1920年1918年8月〜1921年7月インフルエンザA(H1N1)全世界約2,380万人約39万人日本人口の約43%が感染。致死率1.6%。社会・経済に大きな影響
重症急性呼吸器症候群(SARS)2002年〜2003年国内流行なしSARSコロナウイルス(SARS-CoV)中国・香港・カナダなど飛沫・接触感染。医療従事者の感染が多い。2003年終息
中東呼吸器症候群(MERS)2012年〜国内流行なしMERSコロナウイルス(MERS-CoV)中東・韓国などヒトコブラクダ由来。致死率が高い
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)2019年〜2020年1月〜SARS-CoV-2全世界約3,300万人(2024年累計)約7.5万人(2024年累計)パンデミック。高齢者・基礎疾患者で重症化リスク高。社会活動に大きな影響

インフルエンザワクチンは毎年欠かさず打っていますし、肺炎球菌ワクチンや新型コロナワクチンも、推奨されるタイミングで接種してきました。もちろん、ワクチンを打ったからといって100%感染しないわけではありません。ですが、「重症化リスクを減らせる」という安心感は、日々の生活を送る上で、ものすごく大きいと思います。私はワクチン接種を、いわば「お守り」みたいなものだと考えています(あなたはどう考えていますか?)。

どんなワクチンを接種できるの?透析患者向けワクチンガイド【最新版】

では、具体的にどんなワクチンを接種するのが推奨されているのか、気になります。いくつか代表的なものを挙げてみます。もちろん、最終的にはあなたと主治医の先生とでよく相談して決めるのが大前提です!

▼ 透析患者に推奨されるワクチン一覧(2025〜2026年度最新情報)

ワクチン名対象者・推奨時期効果・特徴接種間隔・回数副反応・注意点
インフルエンザワクチン全年齢(特に高齢者・透析患者などハイリスク群)
毎年秋(10〜11月)、流行前に接種推奨
毎年流行するインフルエンザの重症化・合併症予防。透析患者では特に強く推奨される年1回(効果発現まで約2週間)注射部位の痛み・発赤など軽度が多い。重大な副反応はまれ
肺炎球菌ワクチン
2026年度改訂
(PPSV23/PCV20/PCV21)
高齢者・透析患者など免疫低下者。65歳以上は定期接種対象。2026年4月からPCV20が定期接種に変更予定肺炎球菌による肺炎・重症化予防。PCV20・PCV21は結合型で効果持続が長く、追加接種が原則不要PCV20/PCV21:原則1回で完結。PPSV23:5年以上空けて再接種可注射部位の痛み・発赤・腫脹が多い。ごくまれにアナフィラキシー等。5年以内の再接種は副反応が強く出やすい
新型コロナウイルスワクチン
2025年度
65歳以上の高齢者・60〜64歳で重度障害のある方が定期接種対象。透析患者は重症化ハイリスク群。秋冬(10月〜1月頃)に接種推奨COVID-19の重症化予防。2025年度はオミクロン株JN.1系統(LP.8.1等)対応ワクチンが使用される定期接種:年1回(秋冬)。任意接種:全額自己負担。最新情報を確認のこと注射部位の痛み・発熱・倦怠感など。まれに重篤な副反応(アナフィラキシー等)。医師と相談のうえで接種
B型肝炎ワクチン透析施設では血液を扱うため感染リスク管理として推奨。未接種・抗体陰性の透析患者に接種が勧められることがある透析施設での血液媒介感染予防。透析患者では抗体産生率が健常者より低い場合がある0・1・6か月の3回接種が基本。抗体価確認のうえ追加接種を検討注射部位の痛み・発赤など比較的軽度。接種後の抗体価確認が重要

⚠️ 2025〜2026年度 肺炎球菌ワクチンの大きな変更点:

これまで定期接種に使われていた「ニューモバックスNP(PPSV23)」は2026年3月末で定期接種終了予定。2026年4月からは「プレベナー20(PCV20)」へ移行し、さらに2025年10月からは新登場の「キャップバックス(PCV21)」も任意接種として選択可能になりました。どちらも1回で完結できるため、以前の「5年ごとに打ち直す」という煩わしさが大幅に改善されています。かかりつけ医に最新の情報を確認してください。

インフルエンザワクチン

これはもう、冬の定番ですね。インフルエンザは毎年のように流行しますし、高熱や倦怠感など、症状が出ると本当にキツい。透析患者がインフルエンザにかかると、体力消耗も激しいですし、肺炎などの合併症を引き起こすリスクも高まります。流行シーズンに入る前の秋頃(だいたい10月〜11月くらい)に接種しておくのがおすすめです。

私の場合、毎年ですが会社の健康診断の時期の後に、かかりつけの透析クリニックで接種してもらっています。「今年もこの季節か〜」なんて思います。これを打っておくと、冬場の安心感が全然違います。もちろん、うがい手洗いやマスク着用といった、基本的な感染対策も併せて行うことが大切です。

肺炎球菌ワクチン

肺炎は、日本人の死因の上位に入る怖い病気です。特に高齢者や、私たち透析患者のように免疫力が低下している人は、肺炎球菌による肺炎にかかりやすく、重症化しやすいと言われています。このワクチンは、その肺炎球菌による感染症を予防するためのものです。

肺炎球菌ワクチンは2025〜2026年にかけて大きく変わっています。これまでの「ニューモバックスNP(PPSV23)」は2026年3月末で定期接種終了予定です。代わりに2026年4月から「プレベナー20(PCV20)」が定期接種のメインになります。さらに2025年10月から「キャップバックス(PCV21)」が任意接種として使えるようになりました。PCV20・PCV21はどちらも原則1回の接種で完結でき、免疫の持続効果も改善されています。どのワクチンを選ぶかは、ぜひ主治医の先生に「今はどれが一番いいですかね?」と聞いてみてください。

定期接種の対象になっている場合もあるので、お住まいの自治体の情報を確認してみるのも良いかもしれません。私も数年前に打ちましたが、「これで肺炎リスクが少し減るなら」と思って、前向きに接種しました。

新型コロナウイルスワクチン

そして、ここ数年で最も注目されたのが、新型コロナウイルスワクチンです。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、透析患者にとって重症化リスクが高いことが知られています。

2025年度の定期接種は65歳以上の方と、60〜64歳で重度の障害がある方が対象。接種時期は2025年10月〜2026年1月頃で、自己負担額は自治体によって異なります(例:8,000円前後)。2025年度は全額公費負担ではなくなっており、定期接種対象外の方は任意接種(全額自己負担)となります。

「年数も経ち落ち着いてきた」という印象を持つ方もいるでしょう。ただ、2024年のCOVID-19による死亡者数は約35,865人と依然として多く、その約97%は65歳以上の高齢者でした(厚生労働省 人口動態統計)。透析患者は集団治療であり、自分のためだけでなく、周りの患者さんや医療スタッフへの感染拡大を防ぐ意味でも接種を検討する価値があると私は考えています。

ただ、2回目以降受けるかどうか決めかねている人もいるでしょう。「打ちすぎだ」と考える人もいますし、副反応を気にする人もいます。正解は無いのですが、感染して重症化するリスクを考えれば、接種するメリットの方が大きいと、私は判断しています。

どのワクチンを打つにしても、大切なのは「自分は透析患者である」ということを接種する医療機関にきちんと伝えて、理解してもらった上で接種することです。疑問や不安があれば、遠慮せずに質問してください。自分の体を守るための大切な一歩なのですから。

気になる副反応… 透析患者は特に注意が必要?

ワクチン接種と聞いて、やっぱり気になるのが「副反応」ですよね。「熱が出たらどうしよう」「透析に影響はないの?」そんな心配、痛いほど分かります。私もそうですから!

一般的な副反応として、ワクチンを接種すると体の中で免疫が働こうとするので、その反応として色々な症状が出ることがあります。一番多いのは、注射した場所の痛みや腫れ、赤み。これは注射なので多少は仕方ないかなと思える範囲かもしれません。私も、打った後しばらくは腕が重だるい感じがすることが多いです。

それから、全身的な副反応として、発熱・倦怠感・頭痛・関節痛・筋肉痛などが現れることもあります。インフルエンザワクチンは比較的軽いことが多いです。新型コロナワクチンは特に若い世代で発熱などの副反応が強く出る傾向があると言われていましたね。体がちゃんと免疫を作ろうと頑張っている証拠とも言えるんですが、やっぱり辛いものは辛いです。

透析患者として特に意識したい注意点

▼ 透析患者がワクチン接種で特に気をつけること

注意ポイント内容・対処法
シャントがある腕は避ける血液透析のためのシャント(内シャント・人工血管)がある側の腕へは絶対に接種しないこと。シャントは命綱。万が一感染や血栓が起きると大変です。接種前に必ずスタッフに「シャントは〇側です」と伝えましょう
副反応時の市販薬は自己判断しない透析患者は使える薬に制限あり。NSAIDs(ロキソニン等)は腎臓への影響があるものも。「このくらいなら大丈夫」と思わず、必ずかかりつけ透析クリニックに電話して薬を確認してから服用しましょう
接種タイミングは透析のない日が理想透析日は体調が変動しやすいため、可能なら透析のない日の接種が望ましい。どうしても透析日になる場合は、透析前・後どちらが良いかを主治医に相談
接種後の体調をスタッフに報告次回の透析時に「昨日接種しました。少し熱がありました」と報告しましょう。スタッフが体調変化を把握することで、透析中のモニタリングがより丁寧になります

ひとつ目は、接種する腕です。透析を受けている方は、血液透析のためのシャントが腕にあることが多いですよね。このシャントがある側の腕には、基本的にワクチン接種は避けるべきとされています。シャントは私たちの命綱ですから、そこに万が一、感染や血栓などが起きたら大変です。もし両腕にシャントがある場合や、状況が複雑な場合は、必ず主治医や透析スタッフに確認してください。

もうひとつは、副反応が出た場合の対処です。もし接種後に熱が出たり、体調が悪くなったりした場合、自己判断で市販の解熱鎮痛薬を使うのではなく、まずは主治医や透析クリニックに相談するようにしましょう。透析患者は使える薬に制限があったり、腎臓への影響を考慮する必要があるからです。私も接種後に微熱が出たときは、クリニックに電話して確認しました。幸い軽い症状ですぐに治まりましたが、あの時の安心感は大きかったですね。

あと、接種当日の体調管理も大切です。透析日はただでさえ体に負担がかかっているので、可能であれば透析のない日に接種する方が体は楽かもしれません。私は夜間透析しているので、透析を開始する前に接種していました。

「副反応が怖いからワクチンは打ちたくない」という気持ちも、すごく自然なことだと思います。副反応の多くは一時的なもので、数日で治まることがほとんどです。一方で、感染症にかかって重症化してしまった場合のリスクは、もっと大きくて、長引く可能性があります。そのバランスを、冷静に考えてみることが大切なんじゃないかな、と私は思います(もちろん、無理強いするつもりは全くありません)。

ワクチン接種のギモン(Q&A)

ここまでワクチン接種の重要性や注意点についてお話ししてきましたが、まだ細かい疑問や不安が残っているかもしれません。よく聞かれる質問に、私の経験も交えながら答えていきたいと思います。

透析日に接種してもいいの?ベストなタイミングは?
結論から言うと、「主治医と相談して決める」のが一番です。一般的には透析のない日に接種する方が望ましいと言われています。でも現実的には、透析日にしか接種できないケースも多いですよね。透析前に接種すると、副反応が透析中に現れる可能性があります。透析後に接種すると、消耗した体に副反応が重なるかもしれない。どちらにも一長一短があります。私の場合は夜間透析なので透析前に接種することが多く、今日まで大きな副反応はありませんでした。あなたの体調や生活リズム、透析の種類によっても変わりますから、必ず主治医の先生や看護師さんに相談してみてください。
ワクチン費用は?公費負担はあるの?(2025年度最新)
インフルエンザワクチン:基本は任意接種で自己負担。高齢者など対象者に一部助成している自治体もあります。

肺炎球菌ワクチン:65歳以上などが定期接種対象で公費助成あり(一部自己負担)。対象外の方は任意接種で全額自己負担。2026年4月からPCV20が定期接種に変更予定。詳細はお住まいの自治体へご確認を。

新型コロナワクチン:2025年度の定期接種は65歳以上・60〜64歳の対象者が秋冬に接種可能で自己負担あり(自治体により異なる。例:箕面市では8,000円)。全額公費負担は2024年3月末で終了済み。定期接種対象外の方は任意接種(全額自己負担)です。最新情報は厚生労働省公式サイトまたは自治体にご確認ください。

複数のワクチンを同時に接種できる?
「インフルエンザと新型コロナ、一緒に打てたら楽なのに…」なんて思うこと、ありますよね。原則として、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンは同じ日に接種しても問題ありません。ただし、生ワクチン(麻疹風疹混合ワクチンなど)を接種する場合は、他のワクチンとの接種間隔を空ける必要があります。「このワクチンとこのワクチン、一緒に打っても大丈夫ですか?」と正直に聞いてみるのが一番です。
どうしてもワクチンを打ちたくない… どうすればいい?
ワクチン接種は、あくまで「任意」です。接種を強制されるものではありません。まずはその気持ちを正直に主治医の先生に伝えてみてください。あなたの不安を解消できる情報を提供してくれるかもしれませんし、接種しないという選択を尊重した上で、他の感染対策についてアドバイスをくれるかもしれません。

ただ、はっきり言うと、COVID-19の際は医師・看護師さんから「徹底的に対策してください」「何か症状があれば来院前に電話を!」と耳にタコができるくらい言われましたよね。血液透析は集団治療です。自分だけでなく周りの患者さん、医療スタッフのことも考えた行動が必要です。どんな選択をするにしても、納得して決めることが大切です。

不安を乗り越え、安心してワクチン接種を受けるために

ここまで、透析患者のワクチン接種について、色々な角度からお話ししてきました。それでもやっぱり「不安だな…」という気持ちが残っているかもしれません。すごくよく分かります。私も、新しいワクチンが登場したり、自分の体調が少し変化したりするたびに、少なからず不安を感じますから。じゃあ、その不安とどう向き合っていけばいいのか。私がいつも心がけていることを、いくつかお伝えさせてください。

1. 主治医や医療スタッフとの「対話」を大切にする

もう、これに尽きると言っても過言ではありません。「ワクチン、打った方がいいのは分かるんですけど、正直ちょっと怖いんです」「副反応が出たら、透析に影響ありますか?」「シャントがあるんですけど、どこに打つのが安全ですか?」——どんな些細なことでもいいんです。疑問や不安に思っていることを、素直にぶつけてみてください。

私も、最初の頃は「こんなこと聞いてもいいのかな…」なんて遠慮していた時期もありました。でも、ある時、思い切って不安なことを全部話してみたら、先生がすごく親身になって聞いてくれて、一つ一つ丁寧に答えてくれたんです。「ああ、もっと早く聞けばよかった!」って思いましたね。遠慮は禁物です!

2. 信頼できる「情報源」を見極める

今の時代、インターネットやSNSで、ワクチンに関する様々な情報が飛び交っていますよね。中には、科学的根拠のない情報や、不安を煽るような情報も残念ながら存在します。基本的には、厚生労働省国立健康危機管理研究機構(旧・国立感染症研究所)などの公的機関、日本透析医学会などの専門学会、かかりつけの医療機関が発信している情報を参考にするのが確実です。

 信頼できる情報源リスト
厚生労働省「ワクチン情報」
国立健康危機管理研究機構(JIHS)
・日本透析医学会(jsdt.or.jp)
・お住まいの自治体の予防接種ページ
・かかりつけの透析クリニック

3. 家族や周りの人とも「共有」する

ワクチン接種について悩んでいる時、一人で抱え込まずに、家族や親しい友人に話してみるのも良いかもしれません。もし接種後に副反応が出た場合に、周りの人に「実は昨日ワクチンを打って、少し熱があるんだ」と伝えておけば、いざという時にサポートをお願いしやすくなりますよね。透析治療は、自分一人の戦いではありません。周りの人の理解と協力も、とても大切です。

私の場合、家族や会社の上司ともワクチン接種の予定や、接種後の体調などを常に話すようにしています。正直に話しておくことで、「何かあったら言ってね」と気にかけてくれますし、私自身も心強いです。

不安を感じるのは、決して悪いことではありません。むしろ、自分の体と真剣に向き合っている証拠です。その不安を、信頼できる人との対話や、確かな情報によって、少しずつ「安心」に変えていくこと。それが、私たちがワクチン接種と上手に向き合っていくためのコツなんじゃないかな、と思います。

まとめ 〜未来の自分のために、できることを考えよう〜

透析患者のワクチン接種について、お話ししてきました。ワクチン接種は、感染症から自分の体を守り、重症化を防ぐための、有効な手段の一つであるということを忘れないでください。もちろん100%ではありません。でも、感染してしまった場合のリスクと天秤にかけた時、多くの場合、接種するメリットの方が大きいと専門家は考えています。

  • 透析患者は免疫力が低下しやすく、感染症で重症化するリスクが高い。感染症は慢性透析患者の死因第1位
  • 特に推奨されるのは「インフルエンザ」「肺炎球菌」「新型コロナ」「B型肝炎」の各ワクチン
  • 肺炎球菌ワクチンは2025〜2026年に大幅刷新。PCV20が2026年4月から定期接種へ、PCV21も任意接種で選択可能
  • シャントがある腕には絶対に接種しない。副反応の市販薬は自己判断厳禁
  • 接種タイミングは可能なら透析のない日。透析日の場合は前後どちらかを主治医と相談
  • 不安や疑問は全部、主治医・看護師さんにぶつけてOK!遠慮は禁物
  • 最終的に接種するかしないかはあなた自身の判断。でも納得して決めることが大切

私自身、20年超透析を行っており、これからもこの治療と付き合っていく中で、「できるだけ元気に、自分らしく過ごしたい」と強く願っています。そのためには、日々の透析治療をきちんと受けることはもちろん、感染症対策のような「予防」にも積極的に取り組んでいくことが大切だと考えています。一緒に、賢く、そして安心して、透析ライフを乗り切っていきましょう!

※本記事のワクチン情報は厚生労働省・日本感染症学会・日本透析医学会の最新ガイドライン(2025〜2026年度)をもとに記載しています。ワクチンの接種対象・費用・種類は行政指針により変更されることがあります。必ず最新情報をご確認のうえ、かかりつけ医にご相談ください。