2026年7月22日


「透析してるから、旅行なんて無理だよな…」私も透析導入当初、いや、長年そう思っていました。仕事と治療で精一杯、旅行なんて夢のまた夢だって。でもね、諦めるのはまだ早いんですよ!実は、透析を受けながらでも国内旅行を楽しむ方法はちゃんとあるんです。
このページでは、透析ツアーや臨時透析などを利用して、私自身がどうやって旅を実現してきたか、その具体的な方法や注意点、そして旅先でのちょっとしたコツなんかを、同じ透析仲間としての視点から、包み隠さずお伝えしたいと思います。この記事を読み終える頃には、「よし、次の休みはどこかへ行ってみよう!」そんな風に思ってもらえたら嬉しいです。さあ、一緒にワクワクする旅の計画、始めませんか?
まず、一番伝えたいこと。それは「透析患者だって旅行を楽しめる!」ということです。もちろん、健常者のように全くのノープランで、というわけにはいきません。準備も必要だし、気をつけることもあります。でも、正しい知識と準備さえあれば、国内旅行は十分に可能です。私も最初は不安だらけでしたけどね。
透析をしていると、どうしても週に数回の治療が欠かせません。これが、旅行を考える上での一番のネックになるんですよね。
私もね、若い頃、透析が始まる前は車で日本一周!なんて夢見てたんですよ(バイクは無いし危険だと思っているから外してます)。まあ、それはそれで鉄道でしたら可能でした、節約旅行とか…(笑)、でも透析が始まってからは、近場の温泉に行くことすら躊躇していました。「透析があるから」って、自分の中で勝手に壁を作っていたんですよね。きっと、あなたも同じような気持ちを抱えているんじゃないでしょうか。
でもね、そんな私たちの強い味方になってくれるのが「臨時透析(旅行透析)」なんです。これは、普段通っている施設とは別の病院やクリニックで、一時的に透析治療を受けること。これを利用すれば、旅行先や帰省先でも透析スケジュールを維持できるってわけですよ。
全国には、臨時透析を受け入れてくれる施設がたくさんあります。もちろん、事前の予約は必須ですし、受け入れ条件がある場合もありますが、このような施設があることで、透析患者の行動範囲は格段に広がりました。私も臨時透析のおかげで、念願だった四国(愛媛だったはず!)に行くことができたんです。あの時の非日常感からの解放感は忘れられませんでした(笑)。
だから、「透析だから旅行は無理」なんて、もう言わないでくださいね。方法はちゃんとあるんですから。
「臨時透析は分かったけど、自分で手配するのは大変そう…」と感じる方もいるかもしれません。そんな方には、旅行会社が企画・販売している「透析ツアー」という選択肢もあります。
透析ツアーは、旅行プランの中に、あらかじめ臨時透析の手配が組み込まれているのが最大の特徴です。
メリット
デメリット
私自身は、どちらかというと自由気ままな旅が好きなので、透析ツアーの利用はしたことは少ないんです。でも、透析導入して間もない頃や、初めての土地で不安が大きい場合には、すごく心強い味方になると思いますよ。
じゃあ、透析ツアーと個人手配、結局どっちがいいの?って話ですよね。これはもう、個人の好みや状況によるとしか言えません。
透析ツアーがおすすめな人
個人手配がおすすめな人
私の場合は、最初はやっぱり不安だったので、旅行会社のパンフレットを眺めたりもしました。でも、やっぱり「あの路地裏の定食屋に行きたい!」とか「この景色を日が暮れるまで見ていたい!」みたいなワガママ(笑)を叶えたくて、結局、自分で臨時透析を探して予約するスタイルに落ち着きました。まあ、失敗もしましたけどね…。それもまた旅の味、ってことにしています。
どちらを選ぶにしても、大切なのは「自分に合った方法で旅を楽しむ」ということ。無理せず、背伸びせず、あなたらしい旅の形を見つけるのが一番ですよ。
さて、ここからは「よし、自分で手配してみよう!」と思ったあなたへ。私自身の経験(と、ちょっとした失敗談)も交えながら、臨時透析の探し方と予約のコツをお伝えします。これがまた、意外と奥が深いんですよ。
今や、情報収集はインターネットが基本ですよね。臨時透析施設を探すのも、まずはネット検索から始めるのが一般的です。
検索キーワードとしては、
あたりが有効でしょう。多くの透析施設がホームページを持っていて、「臨時透析について」といった案内ページを設けている場合があります。
ここで注意点!
あと、意外な落とし穴としては、病院検索サイトの情報だけを鵜呑みにしないこと。サイトによっては情報が古かったり、そもそも臨時透析の可否が載っていなかったりします。やっぱり、最終的には直接施設に確認するのが一番確実ですね。
私も一度、ネット情報だけ見て「ここなら大丈夫だろう」とアポなしで(若気の至りです…)行ってみたら、「今は臨時の方はちょっと…」と断られて、慌てて別の施設を探した苦い経験があります。あれは本当に焦りました…。
電話なり、電子メールで確認する、これが確実です。
さあ、候補の施設が見つかったら、いよいよ電話連絡です。これがね、結構緊張するんですよ。特に最初は。
何をどう聞けばいいのか、事前にまとめておくとスムーズです。私がいつも確認するようにしているのは、こんな項目です。
私の失敗談としては、初めて臨時透析を予約した時、緊張のあまり、費用のことを聞き忘れたんです。当日、受付で予想外の金額を請求されて、財布の中身がギリギリだったことがありました(冷や汗)。それ以来、費用と支払い方法は必ず確認するようにしています。
あと、意外と大事なのが担当者の名前を聞いておくこと。後で何か確認したいことが出てきた時に、「先日お電話した〇〇ですが、△△様いらっしゃいますか?」と言えるとスムーズです。
電話口の担当者の方も、忙しい中で対応してくれています。「お忙しいところ恐れ入ります」といった一言を添えるだけで、お互い気持ちよくやり取りできるものですよね。
臨時透析の予約は、早めにするに越したことはありません。特に、ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの繁忙期は、ベッドがすぐに埋まってしまう可能性があります。
目安としては、旅行の1ヶ月前くらいには連絡を始めるのがおすすめです。遅くとも2週間前までには予約を確定させたいところですね。
予約が取れたら、次に必要になるのが「紹介状(診療情報提供書)」です。これは、普段あなたを診ている主治医に、臨時透析を受ける施設の医師宛てに書いてもらう書類。あなたの現在の病状や透析条件、注意すべき点などが記載されています。
これがないと、臨時透析を受けられない場合がほとんどなので、必ず主治医にお願いしましょう。紹介状の作成には時間がかかることもあるので、旅行日程が決まったら、できるだけ早く依頼するのが吉です。
紹介状の送付方法は、施設によって異なります。郵送の場合もあれば、FAXで送る場合もあります。これも予約時にしっかり確認して、期限までに確実に送るようにしましょう。私も一度、FAXしたつもりが送信エラーになっていて、当日施設で「届いてませんよ?」と言われて真っ青になったことがあります…。確認、大事!
さあ、臨時透析の予約も取れた!いよいよ旅行が近づいてきましたね。でも、油断は禁物。透析患者の旅行は、「準備が8割」と言っても過言ではありません。
何よりもまず、主治医に旅行の計画を伝え、相談すること。これが一番重要です。旅行先、期間、そして臨時透析を受ける施設名を伝えて、医学的なアドバイスをもらいましょう。
などを相談します。私の場合、主治医の先生も旅行好きなので、「〇〇に行くんだったら、あそこのアレが美味しいよ!」なんて情報もくれたりします(笑)。もちろん、医学的なアドバイスもしっかりくれますよ。
先生から「今の状態なら大丈夫でしょう」とお墨付きをもらえると、精神的にも安心して出発できますよね。
旅行の持ち物は、通常の旅行グッズに加えて、透析患者ならではのアイテムが必要になります。忘れ物がないように、リスト化してチェックするのがおすすめです。
【必須アイテム】
【あると便利なもの】
薬はね、本当に予備が大事!私は一度、旅行先でうっかり薬を落としてしまって、予備がなかったら危なかった…という経験があります。それ以来、必ず数日分多めに持っていくようにしています。
旅行の楽しみといえば、やっぱり現地の美味しいもの!ですよね。でも、私たち透析患者にとっては、ここが一番気を使うところかもしれません。
基本は、普段の食事療法をできるだけ守ること。
「あれもダメ、これもダメ」とがんじがらめになる必要はありません。でも、「これはカリウム高そうだな」「塩分多そうだな」と意識することは大切。少し意識するだけで、体調は大きく変わってきます。
私の場合、旅先では朝食はホテルのバイキングで比較的調整しやすいものを選び、昼は軽めに、夜は少しだけ現地の名物を楽しむ、みたいなバランスを心がけています。あと、リン吸着薬は絶対に忘れないように、食卓に置いておくくらい徹底しています(笑)。
どうしても心配な場合は、管理栄養士さんに事前に相談して、旅先で選びやすいメニューや注意点を教えてもらうのも良い方法ですよ。
楽しい旅行ですが、「万が一」の備えも大切です。備えあれば憂いなし、ですからね。
保険については、正直、私も加入した方がいいのか迷うことがあります。でも、万が一、旅先で入院なんてことになったら、費用も大変ですし、家族にも迷惑をかけてしまいますからね…。毎回、悩ましい問題です。
さあ、いよいよ旅行本番!準備万端でも、旅行中は普段と違う環境。体調管理に気を配りながら、思いっきり楽しむためのヒントをいくつか。
旅行中は、ついつい楽しくて無理をしがち。でも、私たちにとって体調管理は何よりも優先すべきことです。
私もね、若い頃は「せっかく来たんだから!」って、フラフラになるまで観光しちゃってたんですけど、結局、後でしんどくなって、次の日の予定が台無し…なんてこともありました。今はもう、「腹八分目」ならぬ「観光八分目」くらいを心がけています。それが、結果的に旅全体を楽しむコツなんですよね。
旅行中のハイライト(?)とも言える、臨時透析。初めての施設は、やっぱり少し緊張しますよね。
初めての施設だと、スタッフの方もこちらの普段の様子を知らないので、コミュニケーションが大切になります。「いつもはこんな感じです」とか「こういう時に血圧が下がりやすいんです」とか、自分から情報を伝えるようにすると、より安心して透析を受けられますよ。
私も最初はドキドキでしたが、最近は「今日はどんな看護師さんかな」「どんなベッドかな」なんて、ちょっとした探検気分で臨めるようになりました(笑)。
「食事制限があるから、旅先の名物は楽しめない…」なんて思っていませんか?工夫次第で、旅の食も楽しむことは可能です!
私のお気に入りは、旅先のスーパーやデパ地下を覗くこと。意外と低カリウム・低リンのお惣菜やお弁当が見つかったり、減塩調味料が売っていたりするんですよ。地元の食材を使った珍しいものに出会えることもあって、これも旅の楽しみの一つになっています。
旅行の計画で、やっぱり気になるのがお金の話。特に臨時透析の費用は気になるところですよね。
臨時透析の費用は、基本的に健康保険が適用されます。自己負担割合(1割〜3割)と、高額療養費制度の自己負担限度額によって、支払う金額が変わってきます。
さらに、透析患者の場合、「特定疾病療養受療証」を持っている方がほとんどだと思います。これがあると、透析治療にかかる医療費の自己負担限度額が、通常、月額1万円または2万円(所得によって異なります)になります。
つまり、臨時透析を1回受けた場合の自己負担額は、多くの場合、数千円程度に収まることが多いです。(ただし、これはあくまで目安。個室料や時間外加算などが別途かかる場合もあります)。
正確な金額は、予約時に必ず施設に確認しましょう。「特定疾病療養受療証を持っていますが、今回の臨時透析の自己負担額はいくらになりますか?」と聞けば、教えてくれるはずです。
旅行全体の費用としては、この臨時透析費用に加えて、交通費、宿泊費、食費、観光費などがかかってきます。個人手配か透析ツアーかによっても総額は変わってきますね。
自治体によっては、透析患者の通院交通費や、臨時透析(旅行透析)の費用の一部を助成してくれる制度がある場合があります。
これらの助成制度は、お住まいの市区町村の役所(福祉課や障害福祉課など)に問い合わせてみるのが一番確実です。「透析を受けているのですが、旅行先で臨時透析を受ける際の費用助成などはありますか?」と聞いてみましょう。
使える制度はしっかり活用して、少しでも旅の負担を減らしたいですよね。
ここまで色々と偉そうに語ってきましたが(笑)、私自身の透析旅行も、いつも順風満帆というわけではありません。
数年前、東北のほうへ旅行した時のこと。帰りの新幹線で足止め食らったですね。臨時透析を予約していて透析自体は問題なく終わったのですが、とにかくストレスです。近場の観光を楽しむとかの気力もあまり湧かず、ホテルを探して休むことも考えましたが…。
ここ最近そうですが、交通アクセス(特に鉄道やバス)、お天気は異常気象のこともあって、予定変更を余儀なくされることも度々あります。
この経験から学んだのは、「無理はしない」「準備と情報収取は大切」ということをつくづく感じさせられますね。「完璧な旅行じゃなくても、それもまた思い出」ではあるのですが!
逆に透析を終えて最高に楽しかったのは、やっぱり初めて北海道(函館)に行った時。函館の夜景を見た時の感動は、今でも鮮明に覚えています。「透析してても、ここまで来れたんだ!」って、ちょっと涙ぐみましたよ、マジで。
透析は確かに大変です。制限も多い。でも、だからこそ、それを乗り越えて実現できた時の喜びは、格別なものがあるんですよね。
透析をしながらの国内旅行。不安やハードルを感じるのは、すごくよく分かります。私もそうでしたから。
でも、この記事を読んで、少しでも「もしかしたら、行けるかも…?」「ちょっと調べてみようかな」と思っていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。
透析ツアーという便利な選択肢もあるし、臨時透析を自分で手配すれば、もっと自由な旅ができます。大切なのは、正しい情報を集めて、しっかり準備をして、そして何より「行きたい!」という気持ちを持つこと。
もちろん、体調が第一です。無理は絶対に禁物。主治医とよく相談して、ご自身のペースで計画を立ててくださいね。
透析は、あなたの人生の終わりではありません。治療と上手に付き合いながら、QOL(生活・人生の質)を維持し、向上させていくことは可能です。旅行は、そのための素晴らしいカンフル剤になってくれるはず。
さあ、まずは次の休みに、どこへ行ってみたいか、想像してみませんか?その一歩が、きっと新しい世界への扉を開いてくれますよ。
あなたの旅が、素晴らしいものになることを、同じ透析仲間として心から願っています!