2026年7月27日

更新日: 2026年7月27日

私は透析歴20年超透析を行っている現役の会社員です。透析を始めたばかりの頃、皆さんもきっと「あれもダメ、これもダメ」って食事制限の壁にぶち当たっているんじゃないでしょうか。特に、甘くて美味しい果物!「透析患者は果物禁止」なんて話も聞きますけど、本当のところはどうなんでしょう。私も最初は果物が大好きだっただけに、本当に辛かった。あのジューシーな甘さを思うたびに、ため息が出たものです。いやー、ほんと、食べたいものを我慢するのって、精神的にキツいですよね。
でもね、諦めるのはまだ早いんです。この記事では、透析中でも上手に果物と付き合っていく方法、特に気になる「カリウム」との関係を、私自身の経験も踏まえながら、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。「透析患者が食べていい果物って何?」「りんごは本当に大丈夫なの?」そんなあなたの疑問や不安に、しっかり寄り添っていきます。
この記事を読めば、果物を完全に諦めるのではなく、賢く選んで美味しく楽しむヒントが見つかるはず。毎日の食事が、少しでも明るく、楽しくなるように。そんなお手伝いができたら嬉しいです。さあ、正しい食べ方を一緒に探検してみましょう!
まず、なんで透析患者はこんなに「カリウム、カリウム」って言われるのか。そこからですよね。健康な人の場合、カリウムは体にとってすごく大事なミネラルなんです。神経の伝達や、筋肉の収縮、細胞の働きを正常に保つのに欠かせない存在。で、余分なカリウムは腎臓がきちんとおしっこと一緒に体の外に出してくれるんですね。
ところが、私たち透析患者は、その腎臓の機能が十分じゃない。だから、食事で摂ったカリウムが体にどんどん溜まってしまうんです。これが厄介で。血液中のカリウム濃度が高くなりすぎる「高カリウム血症」っていう状態になると、不整脈が出たり、ひどい場合には心臓が止まってしまうこともある。いやー、ほんと怖い話ですよ、これは。
だから、透析治療で定期的に余分なカリウムを除去する必要があるし、普段の食事でもカリウムを摂りすぎないように気をつけなきゃいけない、っていうわけなんです。
果物には、このカリウムが比較的多く含まれているものが多い。だから「透析患者は果物注意!」って言われるんですね。でも、全部が全部ダメってわけじゃないんですよ。そこがポイント。
じゃあ、具体的にどんな果物にカリウムが多いんでしょうか。これはね、知っておかないと本当に危ない。私も若い頃、知らずにバナナをまるごと一本食べちゃって、次の透析前の採血でめちゃくちゃ怒られた経験があります(苦笑)。いやー、あの時は冷や汗かきましたよ。
代表的な果物のカリウム量をまとめました。食品成分表(日本食品標準成分表2020年版)を参考にした目安です。
| 果物 | 目安量 | カリウム量(目安) | 注意レベル |
|---|---|---|---|
| バナナ | 1本(約100g) | 約360mg | 🔴 要注意 |
| メロン | 1/8個(約75g) | 約260mg | 🔴 要注意 |
| キウイフルーツ | 1個(約100g) | 約290mg | 🔴 要注意 |
| アボカド | 1/2個(約100g) | 約720mg | 🔴🔴 特に注意 |
| マンゴー | 1/2個(約100g) | 約170mg | 🟡 注意 |
| ドライフルーツ全般 | 少量でも | 生の数倍以上に凝縮 | 🔴🔴 非常に危険 |
もちろん、他にもほうれん草や芋類など野菜にもカリウムが多いものはたくさんあります。でも、果物は生で手軽にパクパク食べられちゃうから、特に意識して量をコントロールする必要があるって感じですかね。
ぶっちゃけ、これらの果物を「絶対に食べちゃダメ!」って言うつもりはないんです。ただ、食べるなら本当に少量——ひとかけらとか、そういうレベルで——かつ、自分の体調や血液データを把握した上で、っていうのが大前提になると思います。私ですか?いやー、私はもう怖くて、バナナとかメロンはほとんど口にしないですね…。あのヒヤッとした経験が忘れられなくて(笑)。
さて、ちょっと怖い話が続きましたけど、ここからは希望の持てる話!カリウムが比較的少なくて、透析中でも量を守れば楽しめる果物もあるんです。やったね!って感じですよね。
| 果物 | 目安量 | カリウム量(目安) | コメント |
|---|---|---|---|
| りんご | 1/4個(約75g) | 約120mg | 透析患者さんの優等生。皮をむくとさらにベター |
| みかん | 1個(約80g) | 約150mg | 1個を目安に。薄皮を除くとカリウムが減る |
| ぶどう(巨峰) | 10粒(約50g) | 約130mg | デラウェアなら少し多め可。大粒は2〜3粒に |
| 梨 | 1/4個(約100g) | 約140mg | 水分が多いので水分制限にも要注意 |
| いちご | 5〜6粒(約75g) | 約125mg | 1粒あたりの負担が小さく分けやすい |
| 缶詰の桃・みかん(シロップをしっかり切ったもの) | 2〜3切れ程度 | 生より少なめ | シロップを切ることでカリウムが減少。糖分に注意 |
※カリウム量は日本食品標準成分表2020年版を参考にした目安値です。個人差・品種差・産地差があります。必ず主治医・管理栄養士の指示に従ってください。
よく「透析患者さんにはりんごがいいよ」って聞きますよね。これは、他の果物と比べるとカリウム量が比較的少ないからです。食物繊維も摂れるし、手に入りやすいし、保存もきく。まさに優等生って感じ。
ただし!「りんごならいくら食べてもOK」っていうわけじゃないんですよ、これが。やっぱり食べ過ぎればカリウムの摂りすぎになります。私の感覚だと、一日あたり小さめのりんごなら半分、大きめなら1/4個くらいが目安かなぁ。皮の近くにもカリウムが多い傾向があるので、気になるなら皮をむいて食べるのが無難かもしれません。
私も、小腹が空いた時とか、食後のデザートにりんごを少し食べることはありますよ。シャキシャキした食感がいいんですよね。でも、調子に乗って食べ過ぎないように、量はきっちり計ってます。デジタルスケール、透析患者の必需品かもしれない(笑)。
ぶどうや梨も、りんごと同じように比較的カリウムが少ない果物とされています。
ぶどうは種類によりますが、デラウェアみたいな小さい粒のものなら10粒くらいまでなら大丈夫かな、という感覚です。巨峰やピオーネみたいな大粒のものなら、もっと少なく2〜3粒とか。皮ごと食べられる品種も多いけど、皮の部分のカリウムも考慮した方がいいかもしれませんね。
梨も、シャリシャリした食感が美味しいですよね。一日あたり1/4個とか半分程度を目安にするのがいいと思います。水分が多いので、食べ過ぎると水分制限にも影響が出ちゃう可能性があるから、そこも注意点ですね。
いちごも意外と見落とされがちですが、1粒あたりのカリウム量は小さく、透析患者さんに向いた果物の一つです。5〜6粒で約125mg程度。ただし、練乳や砂糖のかけすぎには別途注意が必要です。
あ、でも、これらの果物も「比較的少ない」ってだけで「ゼロ」じゃないですからね!そこは勘違いしちゃいけない。やっぱり基本は「量を守る」ことです。
缶詰の果物について、よく誤解されることがあります。「シロップ漬けだから、カリウムが抜けているんじゃない?」という話、よく聞くんですが——
桃缶とか、みかん缶とか、パイナップル缶など、選択肢が広がるのは嬉しいですよね。私もたまに、無性に甘いものが食べたくなった時に、シロップをよーく切った桃缶を2切れくらい食べることがあります。少量でも満足感あるんですよね。
じゃあ、実際に果物を食べる時に、どんなことに気をつければいいのか。いくつかポイントをまとめてみます。
もう、これに尽きます。何度もしつこいようですけど、本当にこれが一番大事。どんなにカリウムが少ないとされる果物でも、食べ過ぎたら意味がない。
「どれくらいの量なら大丈夫か」っていうのは、正直、人それぞれなんです。体格とか、透析の条件とか、他の食事内容とか、いろんな要因で変わってきます。だから、まずは主治医の先生や管理栄養士さんによく相談するのが一番確実。
その上で、自分の目安量を決めて、それをきっちり守る。できれば、毎回重さを計るのが理想ですね。目分量って、意外とアテにならないですから。私も最初は面倒でしたけど、慣れればなんてことないですよ。自分の体を守るためですからね。
あと、一度にたくさん食べるんじゃなくて、何回かに分けて食べるっていうのも一つの手かもしれません。例えば、りんご半分を食べるにしても、朝に1/4、おやつに1/4、みたいに。
野菜なんかだと「茹でこぼし」や「水さらし」でカリウムを減らすテクニックがありますよね。じゃあ、果物も茹でたらいいのか?って思うかもしれません。
うーん、これはちょっと微妙なところ。確かに、理論上は茹でればカリウムは水に溶け出すでしょうけど、果物を茹でて食べるって、あんまり一般的じゃないですよね?食感も味も変わっちゃうし、ビタミンCなど他の栄養素も失われやすい。
なので、果物に関しては、調理法でカリウムを減らすっていうよりは、「種類を選ぶ」ことと「量を守る」こと、この二つに重点を置いた方が現実的かな、と私は思います。生で美味しく食べられる量を、しっかり見極める。それが一番シンプルで続けやすいんじゃないでしょうか。
あ、でも、さっき言った缶詰のシロップをしっかり切るっていうのは、カリウムを減らす工夫の一つとは言えますね。
見落としがちなんですが、野菜ジュースや果物ジュース(100%ジュース含む)は要注意です。たくさんの果物や野菜が濃縮されているため、一杯のグラスに大量のカリウムが入っていることもあります。
「ジュースなら食事じゃないから大丈夫」って思いがちですが、それは大きな誤解。のどが渇いたからといって気軽に飲むと、一気にカリウムを摂りすぎてしまいます。水やお茶(カリウムが少ない麦茶・ほうじ茶・紅茶など)を選ぶ習慣をつけましょう。
ここでちょっと、私自身の話をさせてください。透析導入当初、私は本当に果物が怖かったんです。「カリウム爆弾だ!」みたいに思い込んじゃって。大好きだったスイカも、ぶどうも、桃も、全部「敵」に見えてました。食卓から彩りが消えて、なんかこう、灰色の日々って感じでしたね、大げさじゃなく。
でもある時、管理栄養士さんに相談したら、「そんなに怖がらなくても大丈夫ですよ。りんごならこのくらい、梨ならこのくらい、って量を守れば楽しめますよ」って教えてくれて。最初は半信半疑だったんです。「本当に大丈夫かな…」って。
で、恐る恐る、計量したほんの少しのりんごを食べてみたんです。そしたら…もう、めちゃくちゃ美味しくて!あの甘酸っぱさが、乾いた心に染み渡るようでした。いやー、ほんと、あの時の感動は忘れられないですね。
それからですね、少しずつ果物との付き合い方を学んでいきました。どの果物がカリウム少なめで、どれくらいの量なら自分の体に影響が出にくいか。血液検査のデータとにらめっこしながら、試行錯誤の繰り返し。失敗もしましたよ。ちょっと油断して食べ過ぎて、カリウム値が上がっちゃったことも。そのたびに反省して、また量を調整して。
20年超透析を行っている今、思うのは、完全に「ゼロ」にするんじゃなくて、「上手くコントロールする」ことが大事なんだなってことです。果物に限らず、食事全般に言えることかもしれませんけど。
今では、季節の果物を少量ですけど楽しむ余裕も出てきました。春はいちごを数粒、夏はシロップを切った桃缶、秋はりんごや梨、冬はみかんを1個とか。もちろん、毎日のように食べるわけじゃないですよ。自分の体調や検査データと相談しながら、ご褒美的に、って感じです。
この「ちょっとした楽しみ」があるだけで、透析生活のQOL(生活の質)って、全然違うんですよ。本当に。だから、今、果物を我慢して辛い思いをしている人がいたら、諦めないでほしい。主治医や管理栄養士さんとよく相談して、自分に合った果物との付き合い方を見つけてほしいなって、心から思います。
あ、そうだ、私が透析を始めた頃、友人の佐藤(仮名)がよくお見舞いに来てくれたんですけど、彼が持ってくる果物、いつもバナナとかメロンなんですよ(笑)。悪気はないんですけどね。透析のこと、あんまり知らない人って、そういう「良かれと思って」が、こっちにとってはちょっと困る、みたいなこと、結構ありますよね。だから、周りの人にちゃんと「この果物はちょっと…でも、りんごなら嬉しいな」みたいに伝えることも大事かもしれません。コミュニケーション、大事。
さて、長々とお話ししてきましたが、透析患者さんの果物との付き合い方、なんとなくイメージ掴めたでしょうか。
| 透析患者の果物とカリウム管理 まとめ | |
|---|---|
| カリウム摂取の目安 | 1日2,000mg以下(食事療法基準)。1食あたり約667mg以下が目安 |
| 特に注意すべき果物 | バナナ・メロン・キウイ・アボカド・ドライフルーツ類(成分凝縮で少量でも危険) |
| 比較的楽しめる果物 | りんご・みかん・ぶどう・梨・いちご(いずれも量の管理は必須) |
| 缶詰のポイント | シロップは絶対に飲まない。果実部分のみ少量楽しむ。糖分にも注意 |
| 調理法の工夫 | 果物は「種類を選ぶ」+「量を守る」が基本。野菜・芋類は茹でこぼしが有効 |
| 見落としがちな注意点 | 野菜ジュース・果物ジュースは一気にカリウムを摂りすぎるリスクあり |
| 一番大切なこと | 主治医・管理栄養士に相談し、血液データを見ながら自分の適量を把握する |
透析治療って、本当にいろんな制限があって、大変なことも多いです。食事制限もその一つ。でも、制限がある中でも、工夫次第で「食の楽しみ」を見つけることはできるんです。果物も、正しい知識を持って、賢く選んで、量を守れば、決して「敵」じゃない。むしろ、彩りや潤いをくれる「味方」になってくれる可能性だってある。
私自身、果物を少し楽しめるようになったことで、毎日の食事がずいぶん豊かになったと感じています。もちろん、油断は禁物ですよ。常に自分の体調とデータには気を配っています。でも、「あれもダメ、これもダメ」って縮こまるんじゃなくて、「これなら大丈夫かな」「こうすれば楽しめるかな」って前向きに考えることが、長い透析生活を乗り切るコツなのかもしれません。
この記事が、あなたの食生活に、ほんの少しでも光を灯すきっかけになれたら、こんなに嬉しいことはありません。皆さんも、ぜひ主治医の先生や管理栄養士さんと相談しながら、自分なりの果物との美味しい付き合い方、見つけてみてくださいね。